2017.03.22更新

いつもと変らない外来。突然…1本の電話で状況が激変する。

 

「剥離の患者さんを、送りたいんだけど…」

 

受話器の向こうの声質も、異常な事態だと訴えかけてくる。

 

大事なのは、今日対応すべき状況なのか?…準緊急で大丈夫なのか?のトリアージ。また、直接患者様とご家族様に会って、厳しい現状と厳しいけど不必要な不安を払拭させて上げたい。わかりやすい説明で…、

 

 

剥離としては、1週間前から発症していて、黄斑剥離の状態。幸い、準緊急での対応可能と判断し、患者様も翌日の手術を希望。今日やるべき事は…術前検査とムンテラに絞られた。

 

一番ムンテラで…気をつけているのが、術後の体位制限の必要性。しっかり本人に必要性を理解してもらい、ご家族様には、サポートをお願いしないと…。一番神経を使い、時間を割くようにしている。もちろん…経験豊かな看護婦からもお話しをしてもらっている。

 

 

手術当日は…術前に描いておいた網膜剥離チャートと実際の術野を比べる作業。チャートが詳細で正解であるほど手術は容易となる。チャート上でイメージも出来上がっているため、そのまま実行するだけ。

 

予想外の時や、トラブル時には…いかに平静を保てるのか?が勝負の分かれ目だと分かっている。

 

予定どうり遂行して…翌日診察。患者様には、近くの提携ホテルに必ず1泊はしてもらっている。無駄に待合室で待たせるわけにはいかないので、受付と同時にリカバリー室へ誘導して、専用の椅子で伏臥位をとってもらっている。だいたいガスを充填してあるため…翌日はしっかり網膜は伸びている。原因裂孔の位置が復位成功の肝でもある。上方裂孔は治りやすい。

 

 

今回は、下方2/3の黄斑剥離の裂孔原性網膜剥離であった。原因裂孔は、耳側と上方の2ケ所にありました。初回のオペでしたが、83歳とご高齢で、術後の体位制限が懸念されました。シリコンオイルも頭をよぎりましかが…また抜去しないといけない事を考えて、患者様にはガス置換で頑張ってもらっています。

 

直近の診察で…ガスが30%になった状態でしたが、しかり復位していました。もうしばらくするとガスが完全に抜けて、房水に置き替わります。ガスが50%ぐらいになった時から、起坐位と鼻側臥位にしてもらい…体位制限を続けて頑張ってくれいるおかげです。

 

このまま、完全に復位が得られて、再剥離もない事を祈るのみです。術前と手術当日に、やれるべき事をしたら、後は診察していくだけ…。日毎ガスが減っていく…患者様は体位制限が緩和していく…術者は再剥離が生じてこないか?不安な気持ちが増大していく。

 

眼底を診察して、しっかり復位している網膜を診て喜びを分かち合う。再剥離があれば、丁寧に再説明をしてもう一度緊急手術。目をさらにして、術野を再確認し、やられるべき他の方法を模索する。その繰り返し…。

 

網膜剥離には、必ず原因裂孔があり…非復位は、穴の見落としのため。逆に必ず穴を見つけ、適切な処置をすれば必ず復位する。初回での復位率は、90%。どの術者も必ず一回で仕留めるように準備を怠らない。

 

網膜剥離の依頼は…そんな外科医の原点や先輩Dr から頂いた言葉を思い出させてくれる。

 

 

2016.12.30更新

 2016年は、白内障手術が640件以上、緑内障手術は10件硝子体手術を140件以上携わらせて頂きました。

 

その詳細は、当院サイトの最新版の手術実績で、ぜひご確認をしてみて下さい!

 

 

また、ありがたい事に下記書籍に当院が紹介されました。少しでも地域医療に貢献したいとの思いで開院させて頂いたので、純粋に励みになります。

 

 書籍

 

 

今年は、緑内障手術の中の一つにトラベクトームという新しい手術(ライセンス制)を指導医のもと4眼おこなった事。術後の経過は、決して緑内障点眼薬が要らなくなるわけでは無いが、眼圧は予想範囲内でコントロール出来ている。ライセンスを獲得したので、必要と判断したのなら当院で今後もおこなっていきます。

 

無水晶体眼に対し毛様溝逢着術も引き続き施行しているが、強膜内固定術の方が短時間で施術可能と判断した場合は、低侵襲であるため選択肢の一つとして自信を持って呈示できるようになりました。気軽に相談して下さい!

 

 

また、日帰り硝子体手術を約3年やってきて…それなりにデイサージェリーのノウハウが見えてきている。手術成績も安定しているので…引き続き高いレベル水準で提供していけると確信に変わりました。紹介をして頂ける先生方、網膜の病気で悩んでいる患者様に少しでも安心を与えられるように満足度や手術実績は定期的に更新していきます。そして、希望があればしっかりと大学病院や他施設さまにもご紹介させて頂きますので、ご安心して下さい!

 

 

そして…白内障手術は、全手術件数が増えた事よりも、乱視矯正(トーリックIOL)に全力で取り組んできた成果があがってきている事実を糧に、来年も全力で乱視矯正も主眼に入れた白内障の治療戦略を続けていく事。

 

多焦点眼内レンズの経験も増えてきたので、より良いQOVを目指す高いレベルのサービスを提供していく事、そして適合すれば、本当に患者様満足度が高いレンズなんだとしっかり伝えられるデーターを構築する事。

 

レーザー白内障手術を開始(年内で8眼施行)した責任として…その技術の素晴らしさや欠点を、皆様に私の口から発信していけるような2017年にしたいと思います。

 

 

 

特に…プライマリーの難症例(水晶体核落下やIOL落下、黄斑下血腫)はもちろん、術後合併症の難症例(術後眼内炎や術後網膜剥離、再剥離)はいつでも、可能な限り冷静になり、手術の全行程をイメージして無駄な動きや時間が極力出ないように意識を統一して臨むようにしている。真意は…今までの経験をフル動員させ、当たり前の事を当たり前に行うだけである。

 

 

全ては、患者様のために…下之眼科クリニックが提供できる主たる医療サービスの実例です。患者様の不安な気持ちに真摯に寄り添いこれからも全力でサポートさせて頂きます。

 

 

 

 

2016.12.30更新

12月28日(水)~1月5日(木)は休診となります。何卒よろしくお願いいたします。

2016.10.13更新

この度、11月から当院でレーザー白内障の器械を導入します。北関東では初導入の施設となるらしく、身の引き締まる思いではあります。

 

ただ単純に、群馬の…高崎の患者様に最先端の医療技術を提供したいとの思いが偽りざる本音です。

 

時を同じくして…どうやらレーザー白内障手術の技術が先進医療に組み込まれるようです。(朗報です)

 

ご存知の通り、多焦点眼内レンズでは、既に先進医療の認可施設として当院は認定されておりますので、生命保険会社の先進医療特約に加入されていますと、実質負担額は0円でレーザー白内障手術も選択可能です。もちろん術前、術後の検査や投薬は国民健康保険や社会保険でまかなえます。

 

先進医療特約に加入されている方は、どうぞ、安心して最先端の白内障手術技術と多焦点眼内レンズのメリットを享受してください。

 

もし先進医療特約に加入されていない方でも…通常の保険でのマニュアル単焦点眼内レンズ(乱視矯正含む)の選択からマニュアル多焦点眼内レンズ(自費)、レーザー白内障手術を用いた単焦点眼内レンズや多焦点眼内レンズ(自費)の選択が可能です。

 

患者様に、眼内レンズから手術術式まで自由に選んで頂ける施設に変容していきます。

 

一生に一度きりの白内障手術…ぜひとも選択肢の多い下之城眼科クリニックをお役立てください!微力ながらお手伝いをさせてください!

2016.10.11更新

2016年11月より、毎週火曜日の受付時間を11:00までとさせていただきます。

 

 

《変更前受付時間》 9:00~12:30

変更後受付時間》 9:00~11:00

 

ご不便お掛けしますが、何卒よろしくお願いいたします。

 

2016.05.28更新

 網膜剥離には、大きく分けて2通りの治し方(手術法)があります。

 

網膜剥離の病態により、選択されるべき2つの手術法。簡単に言うと…若年発症の網膜剥離は網膜復位術。高齢者の網膜剥離は硝子体手術が選択される。もちろん例外はあるが、だいたいはその判断で間違いは無い事が多いです。たまたま、患者様の年齢や眼を総合的に診て判断すると私自身硝子体手術を選択する事の方が多くなってきた気が…。

 

でも今回は…網膜復位術(バックリングオペ)についてお話しします。

 

私が、網膜剥離手術を始めたきっかけは…白内障手術が一人前になりかけた頃に、次はバックリング手術を一人前にできるようになりたいという動機がきっかけでした。眼底チャートを術前に完璧に書き、手術をイメージどうりに完遂する。眼科手術の中でも…よりダイナミックで一般の外科的手術に近く、その特徴が色濃く出る術式かと個人的には思っています。それは…外眼筋(眼球を動かす筋肉)を露出し触る事だったり、助手との連携が一番手術時間に影響する術式かと思うからです。だから…私は好きです。

 

網膜剥離を、眼外から治すのですが…原因裂孔に冷凍凝固をし、網膜下液を強膜側からカットダウンし排出、そして裂孔部分の硝子体牽引の軽減目的にバックル設置をします。一番肝を冷やす瞬間は、カットダウンの時で、私の心拍も一番上昇する時です。脈絡膜からの出血が網膜下にまわる可能がある処置だからです。網膜下液が抜ければ天国。下液が抜けず出血が生じれば地獄になりかねません。

 

先日も、40代前半の網膜剥離患者様のバックリング手術を施行しました。イメージどうりに手術を完遂でき、翌日には、ほぼ完治に向かう明るいイメージが診てとれました。開院から、忘れた頃に定期的に若年発症の網膜剥離の患者様が受診されます。私の原点である網膜復位術…気合いが入るのと同時に変なプレッシャーはかかります。本音は、硝子体手術の方が腰が痛くならず術者は楽、手術時間も割りかし読める(早い)ので選択比率は自然と上がります。

 

しかし…術後の患者様の負担は明らかに復位術の方が楽(術後体位制限がほぼ無し)なので…どちらの術式でも可能と判断した場合は、網膜復位術を積極的に選択できる自分で居続けたいと思います。

 

網膜剥離は、1万人に1人の発症率で決して多くはありませんが…放置すれば失明しますが、初回復位率9割と言われている病態です。

 

当院では、網膜復位術と硝子体手術の両術式を選択しています。一緒に、この病気に立ち向かいましょう!

 

 

 

 

 

 

2016.04.23更新

レーザー白内障手術とは…フェムトセカンドレーザーを用いた白内障手術です。

 

フェムトセカンドレーザーを発振する機械の助けを借りて、前嚢切開と核破砕、角膜切開を行います。他の箇所は従来どおりに施行。

 

メリットは…機械を用いるため迅速かつ正確。寸分違わない正確さで前嚢切開が行えます。また、難症例ほど核処理が難しく合併症のリスクがあがる工程ですが、核破砕をレーザーが行ってくれるのでストレスフリーです。

 

近未来白内障手術=レーザー白内障手術

もっと身近になる日は…近いかも。

 

2016.03.10更新

  外来をやっていて…歪みの主訴で一番頻回に遭遇するのが黄斑上膜でしょうか?実は当クリニックでの硝子体手術患者さまの6割を占めています。

 

主症状は、歪みと矯正視力の低下。白内障同様に失明しません。ここが、ミソで…硝子体手術は怖いし、危険(先入観)だから、歪みは完全に治らないし(本来は悪化防止目的)といたずらに恐怖だけ与え放置されているケースが多い…。

 

幸い紹介して頂ける施設が複数ある当院では…定期的に手術希望の患者さまに現状や真意をお話しする機会を頂けている。

 

気をつけているのは…黄斑(網膜の中心)という組織の特性をまず理解してもらうこと。水晶体とは違い…神経組織で「見る事」に特化した脳だと表現すると驚かれる。その上で点眼や経過観察では、ゆっくりと悪化するのは止められず外科的に膜を取り除くのが一般的な治療(特別では無い)だと話している。もちろん…可能性のある合併症も話すしそのリカバリー法も話す。

 

視神経もそうだが黄斑(網膜)も神経…神経は決して再生しない。だから緑内障や加齢黄斑変性症、網膜剥離で失明する人がいる。

 

網膜断層装置は、どんな名医より鋭敏にその黄斑(網膜)の構造(機能)を映し出す…日常診療に無くてはならない眼科器械の一つだ。そのため術前、術後の画像比較を必ず患者さまとご家族さまに一緒に見て頂く。もちろん伏線として正常眼も理解して頂く。

 

類縁疾患で…硝子体黄斑牽引症候群や黄斑円孔や網膜分離(高度近視性)は…術前術後の比較画像においてその威力や説得力は一目瞭然です。

 

構造の回復=機能の回復 (視力回復)    と単純なものではありませんが、異常な構造を正常に近づける。これ以上悪化させない…これからも当たり前の発想で丁寧に対応をさせて頂きます。

 

物が歪んで見えている方、困っている方は…ぜひ日帰りでの外科的対応可能な下之城眼科にご相談ください!

 

 

2016.02.04更新

緑内障手術に、新たにトラベクトームオペが低侵襲で効果も高い事が分かってきました。

 

トラベクロトミーという従来からある術式の眼内版。

 

結膜を切開する必要が無いので、後のトラベクレクトミーやエクスプレスオペがし易いメリットがあります。

 

また、白内障と同時手術が可能なところもメリットです。ただし、ライセンス制のため決められた講習を受講する必要がかあり、器械も購入するかレンタルする必要があります。

 

実際に、外来診療をしていると眼圧が高いけどレクトミーまでする必要は無いんだけど…

 

そういう方には朗報な治療法です。

緑内障は、失明原因の第一位です。その疾患に対する治療法は一つでも多く持っていた方が良いに決まってます。

 

当院でも、前向きに導入していこうかと考えています。

 

また、ご報告させて頂きます。

2015.12.29更新

以下よりご覧ください。

http://www.vitreoretina.jp/research_27/

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