2018.12.29更新

今年も様々な手術を経験しあっと言う間に1年が過ぎ去った。総括してみる。手術件数に関しては、開院から毎年随時更新しホームページにアップしているので、ぜひご覧ください。


まず白内障手術だと…今年は両眼同時手術を積極的に行い、患者様の社会復帰を早める事に成功した。強膜内固定術は、時々は必要になる技術だし、そのクオリティはしっかりと担保されている。IOLの入れ替えは、CCCがレンズカバーされていれば2ケ月以上経過していても嚢との癒着は外せて、問題無く入れ替えは出来る事が分かった。あまりやりたい手術ではないが…難しくはない。


また、個人的には…高度近視眼の白内障患者様は両眼同時手術をしてあげると、一時的な不同視を引き起こさないで済むため本当に良い方法だと思う。これからも当院では積極的に勧めていく。また、2焦点IOLも何故か相性が良いように感じている。


多焦点眼内レンズ…特に2焦点レンズは中途半端で欠点が多いため、一人一人の患者様と真摯に向き合い、悩み、そこから得た経験はクリニックの財産となっている。3焦点レンズは、値段は高いが、全てが見たい人には値段以上の価値を与えてくれるレンズだと再認識できた。

 

レーザー白内障手術は、難症例と言われる小瞼裂や小瞳孔例を経験したことにより術前にしっかり難しくなる場合をお伝えできる基準を持てた年となった。変わらず…私のレーザー技術に対する信頼感は揺るぎない。出来ることなら、全白内障手術患者様をレーザー白内障で執刀してあげたいとさえ思う。

 

術中診断装置のオラは、回旋補正されたバージョンアップ版に期待したい。ベリオンとのずれが少なくなれば、もっと患者様に恩恵を与えられるはずだ。

 

硝子体手術は、毎年100件以上執刀し、5年が経とうとしている。日帰り施設でもしっかりと貢献できている自負はある。網膜疾患がある患者様のレーザー白内障手術も上手く時期を分けて行う事が出来るようになった。そして、今年は1万カッターを使う機会は無かったが…来年は使用する機会が増えそうだ。まず回転数が5000回転の2倍となり効率が上がっただけでなく、条件設定でより安全になり、またカッターの先端形状がより増殖膜の処理をしやすくなった。臨床に即していて大いに評価できる改良だと言える。

 

緑内障手術は、ろ過手術を中心に行ったが、来年はろ過胞再建術も積極的に行っていく。白内障同時手術では、istent術が一番非侵襲的で眼に優しいと考える。緑内障の患者様にも、白内障手術は早めが良いし、白内障手術をして眼圧が下がる第2のメリットをしっかりと伝えていきたい。

 

うちは、最先端のレーザー白内障手術から網膜疾患の硝子体手術…失明原因の第1位である緑内障手術に開院から変わらずに力を入れていて実績も伴ってきた。これからもスタンスを変えずに地域貢献していきたい。

 

しかし、決して敷居が高いわけではなくどなたでも紹介状など無くても気軽に受診して頂けます。その代わり…涙道疾患やまぶたの手術は近隣の専門の先生に手術を依頼させて頂いています。私には出来ません。


目でお困りの事があれば、気軽に下之城眼科クリニックに相談してください。きっとあなたの唯一無二のホームドクターになる努力をするお約束をします!

2018.11.08更新

下記のサイトよりご覧いただけます。(別サイトに移動します)
https://femtosecond-laser-cataract-surgery.com/


レーザー白内障手術.com

2018.10.11更新

先日、数年前に白内障手術をさせて頂いた患者様が来院された。

ただ…2、3日前から急に見えづらくなったと…。一見すると、何も問題がないよう見えた。早速視力を測ってみると…強い遠視状態。最後の診察時は、裸眼で1.0出ていた。すぐに眼内レンズがあるべき場所に無くなっているんだと気がついた。

ただ、特に眼をぶつけたなどのエピソードは無し…。何故だ?


散瞳検査をしてみると、瞳孔領にあるはずのレンズがごっそり下方に落下しわずかにハプティックスが見えていた。レンズを納めたはずの水晶体嚢は、下方が脱臼してめくれ上がっていた…。


昔の手術記録や手術動画を確認したが、何もおかしなところは無くいつも通り終了していた。


この状態なら、眼内レンズを虹彩上に容易に持ち上げられる。患者様を直近の手術日に誘導した。嚢の状態次第だが、すぐに元に戻せる可能性もありと判断。その患者様は、左眼も昔逢着(他院で)になったので、私の眼の支え(チン氏帯)が弱いんですかね?っと言い辛い事を逆に自分から聞いてくれた。その日のうちに予想されうる手術時の対応法を2つ提示して、丁寧にムンテラさせて頂いた。簡単で非侵襲的な方法で終われば良いのだが…。


手術当日…予定手術の患者様達に影響の出ないように、1時間早く一番最初に執刀した。スタッフ達は普通にやりやすい環境を整え対応してくれた。開院以来…緊急手術に対応してきたからこそ、1件手術が増える…くらいの感覚で、心地良く難しい手術であっても私は手術だけに集中させてもらえるようになっている。

 

いつもの事だが、その日も、予定の硝子体手術が3件(近所の方のMH、無治療のPDR、ERM)と両眼同時の白内障手術6件とブレブ再建術があった…。

 

眼底(目の奥底)まで、万一レンズが落ちた場合にも備えて…硝子体手術のつもりでセッティングして始めた。レンズに絡んでいる硝子体を切除して、虹彩上に持ち上げるのは難しくなかった。水晶体嚢を粘弾物質で広げてみると破嚢も無く、チン氏帯は外れているが再利用できる印象を受けた。CTR(嚢に張りをもたせるリング)で補給して嚢内にレンズを固定(元通り)できれば最高と思った。


が…CTRを挿入し始めて気がついた。チン氏帯断裂の範囲がゆうに260度以上は越えていた。即座に水晶体嚢を補強して利用出来るレベルでは無く、ましてや既存のレンズの再利用も無理だと判断した。レンズと嚢を取り出して…用意しておいた強膜内固定用のレンズを利用した。


こういった手術時に肝になるのは、いかに綺麗な傷口(強膜三面切開)を作っておくか。始めから、こうなる事態も想定していての準備。結膜を大きく切開し、強膜を露出しておいた。そして…強膜創を拡大しても自然閉鎖するぐらい綺麗な3面切開(トンネル)の作成をしておいた。それが幸いして…変に虹彩脱出など起こさないで済んだ。強膜内固定は、7ミリ光学系のエタニティーが秀逸だと思い全例に使用している。特に気に入っているのが、ハプティックスの柔軟性。鑷子で掴みに行く手技の私には最高の素材だ。やりやすい。


ベストポジションに固定して、ハプティックス先端をトリミングし強膜内ポケットに納めた。慣れたものだ…初めて施行した時は、かなり難度の高い手技だと感じた。従来のレンズ逢着の手技に気待ち的に戻りたくなる時もあった。ただ逢着は上手くいっても傷口が大きくなる(7ミリ)分、術後に惹起乱視が必発する。それが嫌で仕方なかった…。


強膜内固定が、私の手技のレパートリーに加えられるレベルになってからは、白内障手術のどんなトラブル例(もともと難しい状態であっても)にも迅速に対応できるクリニックになったと言いきれる。昔のようにレンズが入らない事は皆無だと思って良い。


ただ…白内障手術は上手くいって当たり前の時代。明らかに手術前に難症例だと分かる場合や初回の手術でトラブルが起きて紹介されてきたケースでは様々な場合を想定してムンテラできる。だから対応もしっかりでき、結果も自然とついてくる。一番難しいのは、手術してみたら想定外に組織が弱くてトラブルになる場合。失敗したの?なんて思われたり、こちらも想定外なのでしっかりムンテラ出来ていない負い目を感じ、多くの術者が…必要以上に冷静さを失い、正しい判断を見誤るんだと思う。

 


ムンテラは、よく我々医療者(術者)を守るための物だと履き違えて患者様に恐怖だけを与えてはいけないと思う。ムンテラは、患者様のためにあるものであって…手術以上に実は大切な時間なんではないかと思っている。


手術は当たり前に当たり前の事をするのがプロだと思うし、後から『聞いていなかった』や『誤解していた』は絶対に言わしてはいけないキーワード。これからもこれらを肝に銘じ…ムンテラに時間をかけるクリニックで在りたいと思う。

 

もちろん不幸にも…眼内炎や術後網膜剥離、駆逐性出血が起きたとしても、善処する術を知っているし最短で対処できるスタッフが集まっている数少ないクリニックだ。

そして…レーザー白内障手術も行なっている

2018.04.21更新

難症例の糖尿病網膜症の硝子体手術をしていると…いつも思うことがある。先日も…。


もっと早い時期に適切な治療が行われていたら…。早い時期に専門医から適切なアドバイスがなされていたら…。私の考える適切な治療とは、まずはしっかりと汎網膜光凝固(レーザー)が完成している事。適切なアドバイスとは、失明する病態で失明原因の第2位の病気であることをしっかり啓蒙し、定期検診の必要性を理解させる事。硝子体手術後もしかり…。

 

生活習慣病である糖尿病は、長い期間を経て眼合併症が発症してくる。突然難症例となるわけではない。また一生付き合っていかないといけない病気。初期は、無症状だから、本人の知らない間に悪化しているケースもある。運が良いのは、初期から症状が出るケース。誰もが必ず眼科に受診してくれるから、うちであれば、しっかり啓発することを肝に命じている。

 

眼科医が積極的に加療に踏み込むのは、前増殖期から増殖期の段階。部分的な網膜光凝固術(網膜レーザー)から汎網膜光凝固術…そして硝子体手術や緑内障手術。

 

個人的には、網膜光凝固術をするこの時期の治療にかなりの差があるように思える。しっかりとレーザーが入っている人。適当なレーザーしかなされていない人。実は…この時期の治療(網膜レーザーの成功)が硝子体手術が必要になった時の手術難易度を決めているんだと感じている。手術依頼を受けると…実に様々なレーザー後の患者様に遭遇する。医師側が黄斑浮腫が出るからと、汎網膜光凝固術を躊躇しては決していけないんだと思う。ケナコルト注射などで対策はできる。そして、レーザーは患者様も痛みを伴うが、必要なら麻酔も使用してでもしっかり完遂すべきだと思う。そして…手術のタイミングを間違えてはいけない。

 


例えば…牽引性網膜剥離が生じている場合でも過去にしっかりとレーザーが全体に入っていれば、手術を問題無く終えることができる。レーザーが不十分でも硝子体カッターを7500回転にしたり、シャンデリア照明などツールを駆使すればリカバリーも充分可能。一番やっかいなのは、若い患者様で、今まで眼科も内科も無治療…なのに手術が必要な場合。

 

糖尿病患者様の硝子体手術をする時に、特に気をつけているのが…当たり前だか、手術による合併症を起こさない事。特に術中の止血は必須で、視認性が低下しないよう細心の注意を払う。また、硝子体切除もやり過ぎ無い、でもしっかりシャンデリアと眼球圧迫を併用して確実に切除。網膜再周辺部に網膜レーザーをしっかりと全周にわたり完成させ、後極部(黄斑周囲)はしっかり内境界膜剥離をおこなう。他の疾患よりパッカーができやすいからと考えている。

 

このように確実に手術をしても…術後の管理(炎症およびレーザーの追加)をしっかりしないと硝子体出血が生じたり、最悪の場合は新生血管緑内障として戻ってくる。

 


手術が上手くいくと、安心して通院が疎かになる患者様をしっかり啓発。また我々Dr も面倒くさがらずに蛍光眼底造影検査をしっかりおこない眼底評価をする。本当に大切な事なんだと思う…。

 

ジレンマを感じた事を自戒の念も込めて…。

2017.09.16更新

開院以来、自分のスタイルの一つとして緊急手術も当院が提供できる医療サービスだと自負している。

水晶体核落下や眼内レンズ落下、眼内炎、網膜剥離や急性緑内障発作など、など…。

 

先日も、経年変化によりバックごと眼内レンズが眼底に落下した無硝子体眼の手術の依頼を頂いた。パーフルオロンで黄斑部を保護して、眼内レンズを持ち上げ周りのカプセルをカッターで綺麗に処理して、眼内カウヒッチ法で毛様溝に逢着した。上手く既存の眼内レンズを再利用できると、本当に低侵襲のオペとして終えられる。


また、時々入る核落下のご依頼時には、核の硬さにより硝子体内でカッターで処理するか?パーフルオロンで持ち上げて超音波で処理するか?判断する。そして好んで行っているのは、7ミリの眼内レンズの強膜内固定。毛様溝逢着よりも小切開で、低侵襲オペで終えられるし、意外とセンターリング(レンズの位置)も良好である。

 

眼内炎は、術後眼内炎を扱う事が多いが…。いかに迅速に硝子体手術をして減菌するが肝だと思っている。そして攻め過ぎて医原性の剥離を作らない事が一番。やる事をやったら、あとは薬剤で回復を待つ。

 

そして、まったりしている時や逆に凄く忙しい時に入る網膜剥離の手術依頼。もちろん直接クリニックに来院して頂き、緊急手術になる場合もあります。実は、上方に原因裂孔のある網膜剥離は、ほぼ初回で完治します。側方の裂孔も高い確率でデイサージェリーで完治します。下方の網膜剥離は、基本入院施設に紹介させて頂いています。やはり、術後に厳密な体位制限が必要だと考えるからです。

 

急性緑内障発作時は、全例で緊急の白内障手術を行う。もちろん点滴で場つなぎはするが…。まず、硝子体を軽く切除して後房圧を下げれば、ほぼ型通りの手術となんら変わり無く手術を遂行出来る。チン氏帯が脆弱なら補強やサポートしながら…。


上記、緊急手術対応は、外来日であればランチタイムに対応しています。夕方に依頼を受けた場合は、外来終わりに…。


うちのスタッフ達は、緊急手術が必要な状態だと本当に良く理解してくれていて、私に緊急手術を気持ち良くやらせてもらえてます。


造語で…昼休みにやる緊急手術をランチビトですか?なんて言うスタッフもいます。笑。


私の体力が続く限り…緊急手術対応も当クリニックのサービスだと高いプロ意識を持ってこれからも患者様のために尽力していきたいと考えています。

 

2017.07.26更新

白内障は、70歳で90%、80歳で100%の罹患率だと言われています。必ず歳をとれば誰でもなる病気(老化)です。もちろん若くして、他の病気やけがが原因で白内障になる方もいらっしゃいます。病気の本体は水晶体が濁る事。そのため症状は、かすみやぼやけ、視力低下など、日常生活においてかなりの不自由をきたす状態に陥り、最終的に放置すれば失明します。


そこで、誰でもなる白内障に対し当院では本気で取り組んでいます。本気なのは、患者様の術後の見え方の質の向上や術後の希望される生活の要望に徹底的にこだわっている事。
手術が無事に終了するのは、当たり前の事。


ただ、濁りを取り除いて綺麗な眼内レンズを入れ替えるだけの時代は終わったのです。手術後の見え方の質を低下させる原因の一つに乱視の存在があります。そもそも乱視の無い人は皆無で、弱いか強いかだけ。当院では、一人一人の術後の乱視の強さに注目して、白内障手術時に出来る限り乱視が軽減する方法も検討し手術(オーダーメイド手術)をしています。


取り組みの一つとして…開院当初から乱視矯正レンズを積極的に使用したり、術創の工夫やLRIの活用など。乱視を上手くコントロールすれば、術後裸眼で1.2も現実になるのです。


また、術後の生活の質にも着目し、手術後に眼鏡から解放される、まさに夢のような生活に変える事も多焦点眼内レンズなら可能な時代なのです。もちろん若い時から眼鏡をかけていた人も例外ではありません。

 


また、全てのレーザー白内障手術の立会いはもちろん大切な術前検査から術後検査を担当し、患者様にとってベストな眼内レンズを私と一緒に選択するレンズコーディネーター(ORTの保坂君)の存在も当院の強みだと考えています。

 

当院では、一般保険による白内障手術(乱視矯正含む)から先進医療特約に認定されている2焦点眼内レンズを用いたレーザー白内障手術。そして最高峰の手術として位置付けられる3焦点眼内レンズを用いたレーザー白内障手術による自費手術の全てを取り扱っております。そして全ての手術において、良好な成績と高い患者様満足度を得ています。全ては、患者様のために。より良い術後生活を送りたければ…自分で手術術式や眼内レンズを選択しましょう!


全ての白内障手術において、ベリオンアシスト手術で乱視軽減は当たり前に、患者様の術後生活にとってベストな状態となる医療を提供できる施設として、これからもお役に立てれればと思っております。


2焦点眼内レンズと3焦点眼内レンズは、プレミアムレンズと呼ばれています。プレミアムレンズ及びレーザー白内障手術には、適応があります。残念ながら全ての患者様が受けられるわけではありません。ただ、理解してご納得頂ければ、最大限希望にそう形でのご協力は惜しみません。当院では、月1回のプレミアムレンズとレーザー白内障手術の実際をテーマにした無料説明会を開催しております。自分の眼が適応になるのか?先進医療がよくわからない人、最先端のレーザー白内障手術についてよく知りたい人は、お気軽にお問い合わせください。

 

そろそろ、白内障手術後の見え方や術後生活の在り方について真剣に考えてみませんか?術後の長い人生、生活を送られる主役は、患者様であるあなたなのだから…。

 

2017.06.23更新

 

今、多焦点眼内レンズには2焦点眼内レンズと3焦点眼内レンズが存在します。日本で、2007年頃から使用され始めた2焦点眼内レンズは、遠方と近方(手前約33㎝〜40㎝)に焦点が合うようになっています。単焦点眼内レンズが遠方や近方や中間など一つの焦点にしかピントが合わないレンズなのとは違い、遠方と近方の両方にピントが合うのは画期的な出来事でした。ここ10年の間に、実際多焦点眼内レンズの手術を受けられた患者様が2%にまで増えてきた(2倍)事は、興味や利便性の高さを物語る良い指標となるであろう。

 

現在、我が国において先進医療特約で認可されているのは、2焦点眼内レンズです。お気づきのように2焦点眼内レンズでは、中間距離にピントは合っていません。実際、当院で2焦点眼内レンズを希望された多くの患者様も、メガネは不要になって快適にになったが、中間距離ははっきりしないと言われます。どうやら見えないわけでは無いようです。


しかし、我々は中間距離にもピントが合う3焦点眼内レンズを使用することが出来ます。ファインビジョン社の3焦点眼内レンズは、近方(手前約33㎝〜40㎝)、中間距離(約70㎝)、そして遠方に焦点が合うレンズです。それにより、2焦点眼内レンズよりも日常生活上、パソコン(卓上)など中間距離の業務も快適に行えるようになります。メガネが本当に要らなくなります。また、多焦点眼内レンズの特徴である夜間時のハローやグレアの自覚も、この3焦点眼内レンズではより少ないとのことです。決して無い訳ではありません。夜間に運転を頻繁にされる方には、2焦点眼内レンズよりも3焦点眼内レンズに大きなメリットがあります。さらに、現時点で2焦点眼内レンズには、乱視矯正タイプはありません(以前使用出来た時期はありました)が、3焦点眼内レンズには乱視矯正タイプがあります。それも幅広い乱視に対応しているので、乱視が強くて困っている方や乱視のため多焦点眼内レンズを諦めている人達には朗報なのです。

 

一般的に、多焦点眼内レンズはプレミアムレンズと呼ばれています。当院では、2焦点眼内レンズなのか3焦点眼内レンズなのかしっかり区別して個別名称で呼んでいます。同じ多焦点眼内レンズの総称で括られますが、中身が全く違うレンズだからです。術後にどんな生活を送りたいか?の希望と費用対効果の面から適切なアドバイスが出来たらと考えています。そして、その2つのプレミアムレンズの機能を余すところなく発揮させるのに、現時点でLenSxとベリオン(乱視矯正)を使った手術が最高の組み合わせなのだ考えています。

 

 

残念なのは…3焦点眼内レンズが自費扱い(高額)という事と2焦点眼内レンズまでが先進医療という事。今後さらなる2焦点眼内レンズの機能面での進化があるのか(開発)?せめて3焦点眼内レンズが先進に組み込まれるか?逆に、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術が先進医療として外される日が来るのか?動向には、注目したいと思います。

 

今月末から、あるメーカーから新発想で欠点の少ないとされる2焦点眼内レンズが発売されます。患者様にとって、レンズの選択肢が増える事は素晴らしい事だし幸せな事だと思います。我々もしっかり勉強して、引き続き、適切なアドバイスをさせて頂きますので、気軽に相談して下さい!

 

そろそろ、白内障手術後の見え方や術後生活の在り方について真剣に考えてみませんか?術後の長い人生を歩まれる主役は、患者様であるあなたなのだから…。

 

2017.05.07更新

高度近視眼は…さまざまな眼科疾患を併発するリスクがある事は、良く知られている事だと思います。日本人は、軸性近視と言って眼球が異常に大きくなり(長眼軸)近視度数が強くなるタイプが多いです。正常の眼軸長が24ミリだと言えば…36ミリの眼軸長の凄さが分かりやすいかもしれません。

 

まず、緑内障にもなりやすいですし、網膜剥離の発症率も高いです。また、網膜分離症(黄斑分離)から黄斑円孔網膜剥離にまで至り難治な状態へと進行してしまいます。高度近視性の脈絡膜新生血管も発生しやすいです。なんだか…怖いですよね。

 

もちろん…当院では、全ての病態に対し対処可能です。しかし、黄斑円孔網膜剥離は本当に難治です。私は、そこに至る前の黄斑分離の状態で、患者様にしっかりと病態の説明をして、後部ぶどう腫内の後部硝子体膜を剥離し牽引を解除する様にしています。術後は、分離も時間とともに改善しますし、なにより中心窩剥離から黄斑円孔網膜剥離への進行を抑制することができます。もちろん視力も黄斑形態の改善に伴い向上します。

 

脈絡膜新生血管に対しては、蛍光眼底造影検査がとても鋭敏に検出でき、抗VEGF療法が効果絶大です。しかし網脈絡膜が萎縮してしまうと視力は回復しません。とにかく早期発見、早期治療がベストです。

 

網膜剥離は、開院以来…出来る限り緊急対応をしております。網膜剥離復位術から硝子体手術まで対応しております。

 

 

 

では、そもそも多くの眼科疾患を併発する高度近視を予防するにはどうしたら良いか?遺伝性も多いですが、その環境因子で近視は成長期に進行します。

 

 

特に…長時間の近見作業は、近視を進行させる事が分かっています。では、どうしたら良いのか?

 

当院では、希望があれば、MCレンズやナイトレンズ(オルソケラトロジー)を選択する事が出来ます。

 

ぜひ、担当スタッフが、分かりやすく説明しますので気軽にお問い合わせして下さい。

 

今回…36ミリ以上の長眼軸眼の黄斑円孔の患者様の手術をさせて頂く機会に恵まれました。一般的に30ミリ以上の眼軸になると上記疾患の合併率が高くなり、更に手術は別世界の難しさになると言われています。

 

以前…32ミリの黄斑分離の患者様の手術をした経験があったので、その難しさや手術時の一工夫や二工夫が必要な事は事前にイメージ出来ました。一番ケアーしたのが…特注の手術器具(硝子体鑷子)が奥底の黄斑まで届くのか?それだけ…異次元な世界。

 

私の工夫は、その特殊な硝子体鑷子を出し入れするトラカールの設置位置を通常よりも網膜側に可能な限り近づける事。そして、眼圧(眼の張り)を下げる事で対処しました。なんとかギリギリで一番奥底の網膜を触る事が出来ました。が…ここからが本当の勝負。高度近視眼は、網膜が薄く下の組織(脈絡膜)が透けて見えています。網膜の厚さが判別しにくくなってます。

 

その上の後部硝子体膜だけを剥離し、更に内境界膜剥離を剥離し終えた頃には、安堵感と達成感に満たされ、自然と残りの手術行程はいつもよりスムーズに進行。

 

慎重にガス置換を終え…患者様に予定どうり手術が終わったので、数日間の伏臥位を頑張って下さいとスタッフ一同励まし、手術を終了。

 

後日…しっかりと、黄斑円孔が閉鎖している(完治)のを患者様とそのご家族の方と画像で一緒に確認。全てが報われる瞬間です。

 

実は、数年前にもう片方の眼も同じ病気を発症して、ある病院で手術は難しいとムンテラされもう片方が良く見えるから断念した経緯を初診時に話されました。今回その良い方の眼が同じ黄斑円孔になり、藁をも掴む気持ちで当院を受診されたのは手に取るように理解出来ました。決して私が特別では無く、ここ数年の手術器具の進化と検査機器の進歩の恩恵かと思っています。

 

そして…私自身が手術の時に拠り所にしているのは、『原因が分かれば、必ず治る』という信念です。難しいと感じた時ほど…原因をしっかり冷静に観察し、原因を改善させる事だけに集中しています。これからも…その集中力と、この手が普通に動く限り一外科医としての立場で地域医療に微力ながら貢献していきたいです。

 

 

2017.04.14更新

先日、同じ日で、同じ時間帯(夕方)に2人の網膜剥離の患者様が受診されました。

 

お一人は、数日前から異常を自覚。もう一人は、当日の朝に自覚し来院。

 

前者は、黄斑剥離の状態。後者は、黄斑非剥離の裂孔原性網膜剥離の状態。

 

まったり気分の夕方の外来の雰囲気が一変。それぞれに病態の説明をして、手術が必要な状態だと理解してもらいました。

 

病気の性質上…術後に必ず体位保持制限が必要なので、ムンテラ(手術説明)時にご家族様の同席もお願いしております。

 

ムンテラ時に、一番注意しているのが、正確に病態をお伝えして理解して頂く事。簡単な剥離や難治な剥離と千差万別です。必要以上に不安を煽る事はしないようにしています。その上で手術のやり方と術後に腹臥位(うつ伏せ)などの体位保持制限が必要な事をお伝えしています。

 

もちろん…当院は日帰り施設なので、入院施設への紹介も提案します。

 

意思確認をすると、2人とも当院での加療を希望されましたので、急ぎ術前検査をオーダー。

 

全ての外来患者様をさばき終えた後に、それぞれの患者様の眼底チャート(設計図)を作成して、手術のイメージを膨らまします。実際、手術時に新たに気づく事もありますが、ほとんどが眼底チャートの確認作業です。

 

手術は、原因となっている網膜の穴(裂孔)を全て見落とし無く見つける事。その穴が出来た硝子体牽引を外す事。全周隈なく観察し、あやしいところは入念に徹底的に硝子体を処理する事。眼内をガス(空気か膨張ガス)で充満させ、網膜を元の位置に復位させ網膜レーザーで穴の周りを2、3重に囲います。(糊付け)

 

 

あとは、術後に患者様本人が腹臥位など数日間して頂き治していく。ガスが自然に抜けきるまで仰向けは禁止。

 

このように、患者様と時間を掛けて、一緒に治していく必要のある病気なので、術後の生活指導をしっかり聞いて頂き、頑張れる人しかこちらも引き受けられないのが本音です。信頼関係がお互い必要と考えます。

 

幸い、うちのスタッフ達は優秀なので、私はいつも自分のパフォーマンスどうりに力を発揮出来ています。

 

もちろん、初回腹臥位率9割。残念ながら再剥離になってしまう患者様もいらっしゃります。心掛けているのは、術後対応は、可能な限り即日対応。そしてもう一度原因を、再確認して前回とは違う方法で復位させるようにしています。

 

眼科医になって…いつも網膜剥離の患者様は、続く時は続く印象です。お二人の前にも、80代の高齢の患者様が網膜剥離で手術を受けられました。その方は、他院からの手術依頼でしたが…無事に手術と体位制限を終え、今は普通の生活に戻られています。今回のお二人のうちお一人は、社会復帰を始め、もう一人の方も復帰の準備段階です。これからも外来で見守り続けたいと思っています。

 

この頃…以前手術を担当させて頂いた患者様が受診してくださいます。前職や前々職の時の患者様だったりしますが、元気に生活されている報告を聞けるのは…何よりも医師冥利に尽きます。

 

 

 

 

 

 

2017.03.28更新

院内の一部を、Google インドアビューを利用し公開しております。
「待合フロア」「検査室」「手術室」など、実際に当院をを訪れたかの様にご覧頂けます。

Google インドアビューとは
Googleインドアビューとは、Web上で建物の内観を360度のパノラマ写真で見渡すことができるGoogleのサービスです。実際に施設を訪れたかの様に、院内を自由にみて回ることができます。

こちらのページよりご覧いただけます。

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